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フィリピンにおけるM&Aの動向

フィリピンにおけるM&Aの動向

フィリピンにおける実質GDP成長率は金融危機の影響により、2008~2009年にかけて落ち込んだものの、2010年以降は再び以前の成長率を取り戻しています。日本は、フィリピンにおける外国資本の投資全体の約30%を占める最大の投資国なので、両国はとても密接な関係といえます。
ASEAN諸国でも賃金が比較的安く、英語のできる優秀な人材も数多くいます。発展途上国への投資を試みる場合、文化や言葉の壁が大きな課題となりますが、フィリピンでは、多くの国民が英語を公用語と認識しているので、スムーズにコミュニケーションをとりながら投資が行えるという点で、大きな優位性があります。
しかし、他のASEAN各国同様、フィリピンも外国資本に対しての規制が厳しかったため、投資は合弁やフィリピン国内の会社へのマイノリティ出資がメインとなっていました。今後の規制緩和により、日本企業が支配権の獲得を目指し、活発にM&Aを行うことが予想されます。

日本企業のM&A事例
日本企業によるアジア企業の買収(In-Out)の件数は、2012年に189件、2013年に202件あり、そのうちフィリピンに対するM&Aはそれぞれ6件、1件です(レコフ調べ)。次表は、2012年、2013年に行われた日本からフィリピンに対するM&Aの事例です。

フィリピンにおけるM&Aトピック

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