なぜ働くのか

 
 

社会の一員として働くには、それぞれに働く理由があると思います。
多くの人は、生活のため、経験を積むため、知識を得るため、お金を得るため等を「働く理由」としています。つまり、自分が何かを「得るため」に働くことを決意するのです。
しかし、私どもは、自分が何かを得ることを目的として働くことはしません。

私どもは価値あるものを社会に与えるために働きます。
「得ること」を目的とせず、あくまでも「与えること」を働く目的にすることとは、自分のために働くのではなく、他人(顧客・社会)のために働くことを意味します。
顧客を通して、社会に価値を与えられる人こそ、プロフェッショナルと確信しているからです。

 
 

与えたものが得たもの

 
 

得ることを目的として働く人は、自分が頑張っているのに得られないと思うことがよく起こります。しかし、自分が得られないのは、自分が顧客や社会に対して与えていると思っているだけで、顧客や社会は与えられていると思っていないからです。つまり、自分が得られない本当の理由は、自分が与えていないためです。我々は、本能的に自己中心的な発想に陥ります。自分が得られない理由を他人の責任(上司の評価等)にしがちです。しかし、自分が与えたもの以上に得ることはできないことを早く気づくべきです。これに気づけば、社会に対し与え続ける大切さが理解できます。与え続ければ、お金や知識や経験など後から十分すぎるほど付いて来るものです。この理念のもと私たちは、顧客を通じ社会に貢献し続けます。

 

成功とは何か

一般的に成功者とは、お金や富、社会的地位を得ている人を思い浮かべます。そして、そこまで頑張って成功する必要もない、もちろん簡単に成功できるならそれに越したことは無いとも考えます。我々が目に見える部分は、成功者が得ているものです。しかし、なぜ、成功者が得ているのかその本質を知る必要があります。成功者とは、社会に価値を与え続けている人なのです。■価値を与えるべき人は誰か(顧客は誰か?)■与えるべき価値とは何か(製品・サービスは何か?)■どのようにして与えるべきか(具体的な戦術)
上記の3つを考え続け、顧客を通じ社会に与え続ければ、その時点から誰でも成功者になれるのです。しかし、自分が成功したいという気持ちが強ければ、自己中心的な発想に直ぐに陥り、自分が売りたい製品・サービスのみを考え、顧客の真のニーズをつかめません。その結果、自分が得たいと思うだけの敗者になってしまいます。決して、社会の中で、永遠に成功し続けられる人にはなりません。

感謝の気持ち

自分が成功者として自覚すれば、強い幸福感を得ることができます。幸福とは、「心の平静を保った状態」のことを意味します。どんなに富を得たとしても、自己中心的な私欲に左右される人は、心の平静を保つことができず、幸福感を持続することはできません。幸福感を持続することができれば、自然に感謝する気持ちが得られます。自分が今生きていること、生かされていることに自然に感謝することができるようになります。感謝の気持ちは、まず始めに、自分を生んでくれた親に対して向かうのが自然と思います。心から親孝行をしようと思うようになります。また、この社会で生きていることの喜びを感謝することができるようになります。このような感謝の気持ちは、明確に自分自身の「使命」を自覚させてくれます。自分は何のために生き、何のために働くのか、自分自身に与えられた使命を自覚することによって、さらに、社会に対し貢献し続けることができるのです。