久野康成公認会計士事務所 | 東京コンサルティングファーム

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タイ企業のM&A動向


概要

 タイは周辺諸国と比較し、インフラ、労働力等の投資環境が整備されているうえ、自動車産業、電気・エレクトロニクス分野を中心に産業集積も進んでいるため、日本企業の東南アジアにおける一大集積地となっています。さらに最近では所得水準の向上により中間層が拡大したため、サービス業の進出も目立つようになりました。
一方で、日本企業によるタイ企業の買収はこれまでほとんどみられませんでした。日本企業のタイ進出は製造業が中心であり、自らの技術で生産し、その製品をタイ国内または東南アジアや日本に輸出することが目的であるため、企業を買収する必要がなく、子会社を設立して事業を展開するのが一般的だったからです。

しかし最近では、タイのローカル企業を日本企業が買収しようという動きが出てきています。日本の自動車部品企業を買収したタイ企業が現れたことからもわかるように、タイのローカル企業が一気に力を付け、日本企業が興味を覚えるような企業が出てきているのです。また、マーケットが成熟し、小売業やサービス業等製造業以外の事業規模が大きくなってきたことも原因として挙げられます。

 

2011年の政権交代、50年に一度といわれる洪水、2014年のクーデターなどの局面にも直面したものの、多くの外国企業のタイに対する投資意欲は依然として強く、日本企業に対する信頼も厚いため、今後もこの傾向は続いて行くのはほぼ間違いありません。しかし、日系以外の競合も続々と参入している現在、M&Aも含めたスピーディな事業の拡大を図っていくことが重要になってくるものと考えらます。

2013年、タイでは327件のM&A取引が行われ、取引総額は70億円に到達し、過去最高となりました。その背景にはCP ALLによる約7千億円でのSiam Makroの買収や 、三菱東京UFJによる約6156億円でのアユタヤ銀行の買収など、いくつかの大規模な取引の発生があります。

20121月から201312月の2年間のM&A取引のうち、90%は取引金額15千万円以下の小中規模のM&A取引が占めています。 またこのうち、タイ国内におけるタイ企業同士の買収(In-In)が全体の79%に相当し、平均規模が1,000万円規模と小さいのに対し、外国企業によるタイ企業の買収(Out-In)21%となっており、その平均規模は3,000億円を超えるといわれています。

 

 


出所:Pickering Pacific 「A Pickering Pacific study of trends in M&Adeals in six major ASEAN countries for 2010 
業種別に見ると、案件数ベースではさまざまな産業分野に分散していますが、従来まで最も多かった工業から、2013年には金融やサービスの取引案件が大部分を占めるようになりました。
 

【案件数(2013H2-2014H1)】

              【取引金額(2010年)】




出所:トムソン・ロイター
【タイのクロスボーダーM&Aの推移

 
注:被買収金額ベース
出所:トムソン・ロイター
 (黄色マーカー部分) Couldn’t find latest info. 

[日系企業のM&A事例]

 近年政治情勢が断続的に不安定であったことも影響し、2013年の実質GDP2.9%と成長がやや鈍化しました。とはいえ、ASEAN全域の高い経済成長の影響もあり、日本企業がタイ企業を対象としたM&Aも増加しています。
2014年前期には、日本は買収企業国トップ5のうち取引案件数では最も多い首位となりました。
 

Top 5 foreign buyers in Thailand

 特に2013年には、三菱東京UFJ銀行によるアユタヤ銀行買収や、明治安田生命保険相互会社によるタイライフ社への資本算入など、数千億円単位の大型案件も注目を集めました。

 

【日系企業のM&A事例】

年月日

企業名

概要

2012926

ファミリーマート

タイにおけるエリアフランチャイザーであるサイアムFMの持ち株会社SFMHoldingの株式の約50%を、タイ最大の小売業CRC78億円で譲渡 

2012101

富士製薬工業

タイ最大の医薬品製造受託企業であるOLIC Limitedの株式取得を約42億円で取得

2012102

(発表日)

王子ホールディングス

紙、段ボールメーカーのボックスアジアグループの株式の100%を約10億円で取得

201211

トナミホールディングス

株式会社

トラック輸送業・輸入通関業会社HRを買収

非公開(70)

20134

株式会社電通

タイ子会社を通じてブランドコンサル会社ブランドスケープ社を買収

非公開(非公開)

20136

株式会社
ガリバーインターナショナル

中古車販売会社V-Gulliver Co., Ltd.を買収

金額非公開(49)

20136

NTTコミュニケーションズ

株式会社

データセンター運営会社デジタル・ポート・アジアを買収

金額非公開(74%)

20137

三菱東京UFJ銀行

アユタヤ銀行を買収

5,600億円(75%)

20137

明治安田生命保険相互会社

生命保険会社Thai. Life Insurance Public Company Limited(タイライフ社)に資本算入

7,000億円(15%)

201311

エン・ジャパン株式会社

人材紹介会社The Capstone Group Recruitment and ConsultingThailand Ltd. R&C社)を買収

2億円(73.99%)

 


タイにおけるM&Aトピック

1. タイでM&Aを行う際の留意点

2. M&Aに関する法律・規制

3. タイM&Aスキームの検討

 

M&Aサービス

タイ企業のM&A・デューデリジェンス支援業務フロー

経営・財務リスクの発見

         ↓

各種手法を用いた企業価値の算定

         ↓

ターゲット企業との価格交渉

         ↓

プロジェクトチームを組んで財務デューデリジェンスに対応いたします。

当グループの国際M&Aを専門に取り扱っている株式会社東京ベンチャーキャピタルと連携して行っております。詳しくは下記ホームページをご覧ください。

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